世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち、マイケル・ルイス、東江一紀(翻訳) The Big Short: Inside the Doomsday Machine, Michael Lewis この本は、ここ10年ほどの金融本のなかで、まちがいなくベスト3には入るできで、面白さでいったら、おそらくベスト1ではないかと思う本です。 文庫化に当たり、僕が解説を書きました。 以下に、転載しておきます。 解説 藤沢数希 マイケル・ルイスは、1980年代後半にウォール街の帝王と呼ばれたソロモン・ブラザーズに、債券セールスとして新卒で入社し、そこで3年間ほど務めた。そして、1988年に、ルイスによれば「これといった理由もなく」辞めて、世界的なベストセラーとなる『ライアーズ・ポーカー』を書き上げた。 在籍時の社内の様子をすべて実名で、事細かに暴露し、当時のソロモン・ブラザーズの会長だったグッドフレンド