I/Oポートと割り込み要求(IRQ)、DMAチャンネル、メモリ領域という4種類のシステム・リソースのなかで、最もトラブルの原因になりやすいもの、といえばIRQだろう。 基本的にPCで利用できるIRQは、IRQ0~IRQ15までしかない。しかも、そのうちいくつかは、決まった用途のために予約されているので、拡張カードなどの追加ハードウェアが実際に利用できるIRQの数は、約10個だけだ。そのため、拡張カードの枚数を増やしていくと、複数の拡張カードが単一のIRQを使用するという、いわゆる「IRQの共有」が生じる。これがトラブルを招く場合がある。例えば、PCI接続のキャプチャ・カードをWindowsで利用する場合、そのカードに割り当てられたIRQが他のデバイスと共有されていると、正常にキャプチャできないことがある。PCIの規格レベルではIRQを共有できるように設計されているが、このようにソフトウェア