待ち合わせから十分を過ぎても相手が来ないと、ほんとうに約束は今日だったのだろうかと不安になる。メッセージのやり取りを見直して確かめたり、もしかしたら来る途中に何かあったのではと疑う。とうとう相手が到着、ごめんスマホを家に忘れて連絡できなかったなどと言われ、いろいろ思ったことはあったけれど、とにかく来てよかったが大部分を占めた。そんなことより何を飲もうかとメニューを渡す。 相手が待ち合わせに遅れるとなっても、来れるならその後に予定がなければ待ちたい。たとえ相手が待ち合わせ時間に起床したとしても、支度をして出発して一時間くらいの間柄ばかりだったからだろうか、一時間以上待ったことはない。むしろ一時間待ったのはおそらく一度だけだ。これから一時間待つことになったとしたら、待ち合わせ時間の十分を過ぎたあたりから、はじめに書いたような感情が入り乱れるだろう。あとどのくらい遅れる、と連絡が来たらいいのだけ