深刻化する被災地の燃料不足を解消するためJR貨物ではガソリンや灯油を運ぶ「石油列車」を運行している。首都圏と東北地方を結ぶ東北線、常磐線とも被災したため、3月18日に横浜・根岸駅から上越線、日本海縦貫線を使い青森から盛岡に入るルートで輸送を開始。21日からはもう1便を増発し、1日2往復で合計約1200キロリットル(20キロリットルのタンクローリーで64台分)を毎日運んでいる。 さらに25日からは復旧した磐越西線を使って郡山へ運ぶルートも運行を開始した。同線には急な勾配区間があるためDD51形ディーゼル機関車2両が必要。また貨物列車の運行はすでに廃止されているため、足りない機関車を九州や大阪、名古屋から集めての運行となった。