実は飛行機に乗るのはやや苦手なのですが、航空機やその周辺技術については興味がありまして、航空事故についても軽く見過ごすことができません。そんな筆者にとって、かねてより気がかりな裁判がありました。2001年に静岡県焼津市の上空で日航機同士がニアミスを起こし、急降下した907便の乗員・乗客100人が負傷したという事故での、航空管制官2名の過失を争点とする裁判です。26日、最高裁は上告を退け、この事故で便名を間違えて回避指示を出した管制官2名に有罪判決が確定しました。 27日には北海道でも管制官が旅客機に誤った指示を出し、あわや山に激突というミスがあったばかり。このような現場のミスは航空業務に限らず、広く鉄道、医療、製品開発の分野でも日常的に起こっています。ハインリッヒの法則によると、1件の重大事故があれば、その裏には29件の軽度の事故があり300件のインシデントが潜んでいるそうです。 人間はミ