夏休みでテーマパークやプールがにぎわう中、スウェーデン発祥の家具チェーンIKEA(イケア)の店舗が観光地並みの集客をみせている。イケアの駐車場を見渡すと他府県からの車がずらり。なぜ、家族連れやカップルは、休日を“家具店”で過ごすのか。そのナゾを探ってみた。 8月上旬。大阪市内に住む40代の主婦は、イケア鶴浜(大阪市大正区)で友人親子4組と小学4年生の長男の誕生会を開いていた。スウェーデン料理を食べながら談笑する主婦は「ここにくれば涼しいし、子供も1日思いきり遊べる。私たちも買い物を楽しめ、一石『三鳥』です」と話す。 イケア鶴浜の店舗面積は約4万平方メートル。巨大な店内には、商品(家具)が単に展示されているのではなく、リビングや寝室を再現したルームセットや、3LDKの平均的なマンションをそのまま再現したコーナーなどが数多く設けられている。来店客は自分の部屋をイメージしながら、インテリアの