近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として「内製化」を進める動きが盛んになっている。内製化のメリットは、現場のニーズにより適合したシステムを作れること、ビジネスの変化に合わせた改善にも対応しやすいことなどが挙げられる。一方で、開発の新しい方法論に関する知見やスキルを持った人材が社内におらず、採用も難しいといった点で課題を感じている企業もある。 こうした課題の解決に有効な施策の一つが、社内人材の「リスキリング」だ。現場の業務を熟知しているIT未経験の人材が、新たにアプリケーション構築のスキルを身に付けることで、現場主導の内製化を加速させることができる。本稿は、AWS Summit Japan 2024で発表された戸田建設の事例を基に、リスキリングを通じた内製化の実現方法について紹介する。 非エンジニア社員が3年で作った業務プラットフォーム「ToLabel」 建設業界において、