マインド・マッピングは相関する発想を図として視覚的に表現する方法の一つだ。評価はさまざまで、そこで使われている樹状表現や色分けが発想の組織化という本来の作業を阻害するという意見がある一方、この方法で作る図は簡潔ですぐに理解でき、ほかの方法では見逃されがちなパターンを明らかできるという意見もある。 いずれにせよ、GNU/Linuxには、こうした活動のためのプログラムがあまた存在し、選択の幅は広い。その中から、筆者の経験に基づき、有効性が高いと思われるkdissert(現在はSemantik。Debianのリポジトリーでは旧名のまま)とVYM(View Your Mind)を紹介しよう。どちらも、強力なグラフィカル・インタフェースとマインド・マッピングにはない機能――テキストやグラフィックスの貼付、できあがった図をほかのプログラムで使える形式にエクスポートするフィルター――を備えている。 予期