「もはや彼女は制御不能だ」いま永田町で高市早苗経済安保担当相の先行きを危ぶむ、こんな声がささやかれている。総務省内部文書と奈良県知事選をめぐって、自ら退路を断つかのようなアクロバティックな言動を続ける理由とは? 【画像】立憲民主党の小西洋之参院議員が公表した、放送法の「政治的公平」に関する内部文書 「捏造でなかったら大臣も議員も辞める」全国紙政治部デスクによれば、高市氏は今、2つの案件で「一歩間違えれば、政治生命を失いかねない窮地」に陥っているという。 ひとつは総務省から流出したとされる内部文書をめぐる対応だ。立憲民主党の小西洋之参院議員が公表したこの文書には安倍政権下での放送法における政治的公平性の解釈をめぐり、官邸が総務省に圧力をかけた様子が生々しく記述されている。 「文書の分量はA4で80枚ほど。そのうちの4ページ分に当時総務大臣だった高市さんが安倍首相と電話でやりとりしたとされる記