中国の先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて1.9%の上昇にとどまり、上昇率は2か月連続で下がっていて、中国の個人消費が力強さを欠いていることを裏付けるものとなっています。 一方、企業が工場などから製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数は、先月は前の年の同じ月と比べて2.6%の下落となり、下落率は、前の月より0.2ポイント縮小したものの自動車や鉄鋼の価格が落ち込んでいることなどから下落傾向が続いています。 中国経済の専門家は「企業がリストラを進めるなか、雇用や所得の先行きに不透明さが増し、消費者が買い物に慎重になってきている」と話していて、今回の発表は、中国の個人消費が力強さを欠いていることを裏付けるものとなっています。