時価総額世界3位のエヌビディアは、「YOLO(You Only Live Once=人生は一度きり)」精神で人生を楽しむためにリスクをいとわない投資家のためのカジノと化している。 18日のオプションの動きを見ればわかる。トレーダーは、半導体メーカーのエヌビディアの株価が週末までに同日終値(約885ドル)の2倍強に達すると想定している。同社株は3桁の上げと無縁ではない。人工知能(AI)半導体への楽観的見方から2023年の上げ率は230%を超え、1年で3.3倍余りとなった。だが1週間足らずでの到達は、市場で最も人気のある銘柄といえども、かなり距離があるだろう。 午後2時-2時半にトレーダーは、行使価格1940ドル、22日満期のエヌビディアのコールを2万4000枚強、購入したもようだ。支払われた金額は計2万4000ドル(約358万円)。約900枚ごとの小口で買われ、個人トレーダーと考えられる。