スキャナーは、読み取りの方式によって大きくCCDタイプと、CISタイプの二つに分けられます(図1)。それぞれの特徴は、図2の通りです。なかでも大きな違いは、本体の大きさと画質です。 最初に大きさの違いから見てみましょう。どちらもガラス面の下から原稿に光を当て、その反射光をセンサーで読み取るという構成は共通です。CCDは、反射光をミラーに反射・集約させ、数枚のレンズを介してセンサーで読み取ります。そのため、内部の装置が大きくなり本体も大きくなります。一方、CISはミラーは必要なく、反射光がそのままレンズやセンサーに届くため、装置が小さくでき本体も小さくなるのです(図3)。 次に画質です。平面の原稿を読み取る場合は、どちらもほとんど変わりません。しかし、厚みのある本の内側など凹凸がある原稿では、図4のように違いが出ます。CCDは文字をはっきりと読み取れますが、CISでは読み取れません。これは、