大阪府内の駐車場で乗用車を盗んだとして、兵庫県警が窃盗の疑いで大阪市平野区のとび職の男(32)=窃盗罪で起訴=を逮捕、送検していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。県警は自動車盗や、車内の金品を盗む車上狙いなど約330件、計約2億4千万円相当の被害を裏付けたとみられる。 神戸地検は窃盗事件の1件を起訴した。起訴状によると、男は今年2月、大阪府門真市宮野町の民家駐車場からトヨタ「プリウス」(約150万円相当)を盗んだとされる。男は起訴内容を認め、県警の調べに「生活費が欲しかった」などと話したという。 捜査関係者によると、乗用車は「リシ」と呼ばれる針金状のピッキング用具で開錠し、携帯電話型の「キープログラマー」という特殊な端末を車両に接続し、エンジンをかけて盗み出したとみられる。 3月、兵庫県丹波篠山市内にある土地で「ごみを焼却している」と110番があり、駆け付けた警察官が、ナンバー