やったぜ! 玉木宏! 『ウォーターボーイズ』(2001年)でアフロを燃やしながら走っていた姿に爆笑し、中途半端な青春を送る燻った姿に繊細さを感じた。そして子ども心に「このお兄さんは異様にカッコいいだけでも、面白いだけでもない! きっと狂気めいた悪役なんかも絶対に似合う!」と確信してから20数年……。遂に最高の当たり役をゲットした。彼の演じる鶴見だけでも、この映画は勝ったと言えるだろう。何の話かと言うと、『ゴールデンカムイ』(2024年)の話である。 『ゴールデンカムイ』鶴見(玉木宏)たち 『ゴールデンカムイ』は、明治時代の北海道を舞台に、アイヌの隠した金塊を巡り、一癖も二癖もある者たちが苛烈な争奪戦を繰り広げるさまを描く物語だ。さっきまで敵だった者が味方に加わり、味方だったものが裏切る。そんなドライな人間模様がある一方で、丹念な取材によって描かれるアイヌの文化、そしてどれもこれも美味そうな
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