ポール・オースター(Paul Auster、1947年2月3日 - 2024年4月30日)は、アメリカの小説家、詩人。1980年代に「ニューヨーク三部作」と呼ばれる作品を発表して国内外で評価を受け、アメリカ現代文学の代表格として知られた。 オースターはニュージャージー州ニューアーク[1]で、中流階級のポーランド系ユダヤ人の両親の元で生まれ、ニュージャージー州サウスオレンジにて育つ[2]。父親は複数のビルを所有する地主[3]。12歳の時に叔父から預かったダンボールいっぱいの本を読み耽り(このエピソードは『ムーン・パレス』の中に登場する)、以後、文学に興味を覚える。1970年に コロンビア大学大学院で文学を学び、修了後に石油タンカーの乗組員としてメキシコに移る。その後、過去に幾度か訪れていたフランスに移住し農園管理やフランス文学の翻訳等様々な仕事についたが、金銭を使い果たしたため1974年にア