ブックマーク / media.lifull.com (10)

  • なぜ、「痩せなきゃ」に縛られてしまうのか|人類学者・磯野真穂

    時に私たちを縛ってしまう“しなきゃ”という気持ち。その背景について考えるインタビュー企画「“しなきゃ”はこうして生まれる」、今回は「痩せなきゃ」と考えてしまう心理の裏側を、人類学者の磯野真穂さんに教えてもらいました。 美容や健康のためにダイエットをすることは、否定されることではありません。しかし「痩せなきゃ」という気持ちが加速すると、過度なプレッシャーから心身のバランスを崩してしまうケースもあります。 拒や過に悩む人たちへの取材や「痩せ願望」にまつわる研究を通じ、人々の「痩せなきゃ」という願望に向き合っている磯野さん。今回は現代社会にまん延する「痩せ願望」についてお話を伺いました。 「自己管理」と「自分らしさ」の先に生まれた「痩せ願望」 ──磯野さんはこれまで「痩せなきゃ」という思いにとらわれてしまう多くの人たちに、研究を通じて向き合われてきたと思います。現代社会がこれほど「痩せている

    なぜ、「痩せなきゃ」に縛られてしまうのか|人類学者・磯野真穂
    keint
    keint 2022/09/22
  • 結婚しなくちゃ幸せになれない、なんてない。|荒川 和久

    結婚しないと幸せになれない」「結婚してようやく一人前」という既成概念は、現代でも多くの人に根強く残っている。その裏で、50歳時未婚率(※1)は増加の一途をたどり、結婚をしない人やみずから選んで“非婚”でいる人は、もはや珍しくないのだ。日結婚の現状や「結婚と幸せ」の関係を踏まえ、人生を豊かにするために大切なことを、独身研究家の荒川和久さんに伺った。 「結婚すれば幸せになれる」という考え方は幻想だと、荒川さんは言う。“自分自身の幸せ”は、状態や他者の意見の中にあるわけではない。結婚しなければ、必ずしも不幸になるものでもない。 50歳時未婚率が増え続け、独身者や単身者向けの市場も活況な今、結婚をしないことのデメリットはほとんどない。2040年には独身者が5割近くになるという推計(※2)もあり、「選択的非婚者(みずからの意思で結婚しないことを選んだ人)」も、じわじわとその数を増している。 と

    結婚しなくちゃ幸せになれない、なんてない。|荒川 和久
    keint
    keint 2022/08/12
  • 無駄なものはなくした方がいい、なんてない。|藤原 麻里菜

    Twitterで「バーベキュー」と呟かれると藁人形に五寸釘が打ち付けられるマシーンや、回線状況が悪い状態を演出しオンライン飲み会から緊急脱出できるマシーンなど、一見すると「役に立たない、無駄なもの」を、発明家・クリエイターの藤原麻里菜さんは、10年近く制作し、インターネット上で発表し続けている。 なぜ時間とお金をかけてわざわざ「無駄づくり」をするのか、と疑問を覚える人もいるだろう。しかし、生活に「無駄」がなくなってしまうと、効率的であることだけが重視され、人によってはそれを窮屈に感じてしまうかもしれない。実際に、藤原さんは「誰の生活の中にも必要な『無駄』があるはず」と言う。 藤原さんは、なぜ「無駄づくり」にたどり着いたのか。「無駄」と「効率」をテーマにお話を伺った。 「無駄」という言葉を辞書で引くと、「役に立たないこと」「効果・効用がないこと」と書かれていることが多い。たしかに品ロスの問

    無駄なものはなくした方がいい、なんてない。|藤原 麻里菜
    keint
    keint 2022/05/12
  • 勉強も部活動もすべて先生が担わなきゃ、なんてない。|妹尾 昌俊

    妹尾昌俊さんは、野村総合研究所のコンサルタントの職を捨て、フリーランスの学校業務改善アドバイザーに転身した。深刻化する教育現場の問題を目の当たりにし、現状の改善に少しでも貢献したいという強い思いを抱いたからだ。妹尾さんが教育分野に目を向けたきっかけは何だったのか? 日教育には評価すべき点があるとしつつも、現在の学校には大きく2つの改善すべき問題があるという。その解決策とともに語ってもらった。 文部科学省「教員勤務実態調査」(2016年実施)によると、小学校教諭の33.4%、中学校教諭の57.7%が週60時間以上勤務、つまり月80時間以上の時間外労働をしていることがわかった。これは過労死リスクが高まる過労死ラインを超えている。民間企業では、長時間労働や過労死が問題視され、少しずつ改善の歩みが進められる中、学校の先生たちの多忙な現状は数十年変わっていない。長時間労働の蔓延(まんえん)だけで

    勉強も部活動もすべて先生が担わなきゃ、なんてない。|妹尾 昌俊
    keint
    keint 2022/03/26
  • 「男」は強くなきゃ、なんてない。|田中 俊之

    女性の生きづらさが社会全体の問題と捉えられるようになった現代。一方で、近年は男性の生きづらさにも注目が集まりつつある。今回お話を聞いたのは、男性ならではの問題について研究する「男性学」の専門家である、大正大学心理社会学部准教授の田中俊之さん。著書の執筆や対談などの多岐にわたる活動を通して、「日では“男”であることと“働く”ということとの結びつきがあまりにも強すぎる」と警鐘を鳴らしている。 「力仕事や危険な仕事は男性の仕事」「デートでは男性がお金を多く負担し、女性をリードすべき」「男性なら定年までフルタイムの正社員で働くべき」といった固定観念がいまだに強固な日社会。だが、近年はこうした旧来のジェンダーロールに異を唱え、男性ならではの生きづらさを訴える男性が増えている。彼らが訴える生きづらさとは、いったいどのようなものなのか。また、どうすればそれらを解消することができるのだろうか。 男女

    「男」は強くなきゃ、なんてない。|田中 俊之
    keint
    keint 2022/02/25
  • 介護は苦しくて大変、なんてない。| 安藤なつ(お笑い芸人・タレント)

    人気お笑いコンビ「メイプル超合金」は、「既成概念にとらわれない生き方をしている」として、2021年7月に開催された株式会社LIFULLの「しなきゃ、なんてない。アワード2021」を受賞。コンビとしても個人としてもさまざまな分野で活躍を続ける安藤なつさんは、実は介護歴20年の介護のプロだった。二人の名を世間に知らしめたM-1グランプリの前夜にも、夜勤をしていたという筋金入り。介護に出合ったのは親戚が始めたデイサービスセンターに遊びに行った小学生の時で、中学に上がると同時に週末の泊まりがけでのサポートボランティアをスタート。20歳以降は資格も取り、一晩で15~20軒の家を回っておむつ替えなどをする巡回介護を行っていた。一方、お笑いコンビを初めて組んだのは16歳で、高校生の頃から芸能事務所「太田プロダクション」へネタ見せを始めている。つまり、なつさんにとって「介護」と「お笑い」は、常に自分の人生

    介護は苦しくて大変、なんてない。| 安藤なつ(お笑い芸人・タレント)
    keint
    keint 2022/01/13
  • 何かを学ぶことに「今更遅い」、なんてない。|曽根 壮大(そーだい)

    データベースのスペシャリストとして知られる曽根壮大(そね たけとも)さん。ベンチャー企業のCTO(最高技術責任者)やインターネット企業のCRE(Customer Reliability Engineering・顧客信頼性エンジニアリング)を務めるなど、エンジニア系のコミュニティーをけん引している。講演者としても一流で、イベントにも引っ張りだこ。その世界では「そーだいさん」として、多くの人に頼られる存在だ。 しかし、そのスタートは警察官という全く別分野だった。新たな道へ進んだのは、プログラミングの知識もなかった23歳の頃のこと。 何かを始める場合、人によっては「今更始めても遅いかも……」と躊躇(ちゅうちょ)するかもしれない。高度なスキルが求められるIT業界で、そーだいさんがいまの地位までたどり着いた理由はどこにあるのだろうか。 そーだいさんならではの「学び」への姿勢、そして新しいことを始める

    何かを学ぶことに「今更遅い」、なんてない。|曽根 壮大(そーだい)
    keint
    keint 2021/11/01
  • みんなと同じようにがんばらなきゃ、なんてない。|pha

    元「日一有名なニート」として知られる、ブロガー・作家のphaさん。エンジニアやクリエイターたちを集めたシェアハウス「ギークハウスプロジェクト」を立ち上げたり、エッセイから実用書、小説まで多岐にわたるジャンルのを発表したりと、アクティブでありながらも自由で肩の力が抜けた生き方に、憧れる人も多いはずだ。今回、そんなphaさんに聞いたのは、「がんばる」こととの距離。職場や社会から「がんばる」ことを要求され、ついついそれに過剰に応えようと無理をしてしまう人が多い現代において、phaさんは「がんばりすぎたことがあまりない」と語る。「がんばらない」ことの極意を、phaさんに伺った。 自分にとって苦手意識を持っていたり、キャパシティを超えていたりすることでも、「周囲の人と同じようにやれないと」と焦ってしまった経験はないだろうか。 がんばろう、と奮起する瞬間も必要かもしれないが、無理を続けると、自分自

    みんなと同じようにがんばらなきゃ、なんてない。|pha
    keint
    keint 2021/10/28
  • 人の話を聞き取れないから教師にはなれない、なんてない。【後編】|真壁 詩織

    「聞こえるのに聞き取れない」──そんな矛盾したような症状を示す、APD(聴覚情報処理障害)。これは、聴力自体に異常はないものの、脳機能に何らかの問題があることにより、「聞こえた音声を言葉として識別する」作業が困難になる障がいである。このAPDの症状と試行錯誤しながら向き合い続け、2020年春、教師になる夢をかなえたのが真壁詩織さんだ。「大変なことはあるけれど、ちょっとしたサポートがあれば、障がいは『障害』じゃなくなる」──そう語る彼女に、苦手と付き合うコツや上手に助けを求めるためのヒントを伺ってきた。 「人に迷惑をかけてはいけない」 多くの人がそう教わってきただろう 「分からないことがあったら聞いて」「助けが必要なときは教えて」──学校でも職場でも当たり前のように飛び交っているセリフだ。だが、実際に助けを求めるのは難しいことである。ささいなことで相手の作業を中断させてしまっていいのだろうか

    人の話を聞き取れないから教師にはなれない、なんてない。【後編】|真壁 詩織
    keint
    keint 2021/07/25
  • "美しいが善し"、なんてない。|山﨑ケイ

    「ちょうどいいブス」のキャッチフレーズで人気の芸人、相席スタートの山﨑ケイさん。小学生の頃から読んでいた少女漫画で繰り広げられるような恋愛に憧れるものの、現実はそうではなかったことから、「容姿」について意識し始めたのが中学生のときだったという。2018年には初のエッセイ集『ちょうどいいブスのススメ』を出版し、反響を呼んだ。ルックスをネタにすることが炎上すらする時代の中で、どう自分の立ち位置と向き合ってきたのか――。“美しいが善し”とされるルッキズムの価値観について、改めて考察する。 言葉一つで、炎上する時代になった。「モテない美人よりモテるブス――」山﨑さんが著書『ちょうどいいブスのススメ』で発信したフレーズは、容姿に自信のない女性がいったん自分をブスと認めた上で、内面やオシャレなどで愛される魅力を高めようという“ポジティブなワード”のはずだった。しかし「女性蔑視」「女性の自己肯定感を下げ

    "美しいが善し"、なんてない。|山﨑ケイ
    keint
    keint 2021/04/23
  • 1