2013年のフォルクスワーゲン・グループ年次株主総会におけるマルティン・ヴィンターコーン(左)とフェルディナンド・ピエヒ(右)(写真提供:Volkswagen AG) フォルクスワーゲン・グループで大きな「政変」があった。4月25日、監査役会の委員長の座にあったフェルディナンド・ピエヒが、即刻退任することが発表されたのである。 発表資料には、以下のように記されている。 (1)フォルクスワーゲン社の監査役会は、ここ何週間かを振り返って「成功する企業に不可欠の相互信頼」が失われた状況であると、満場一致で判断した。 (2)この事由によって、フェルディナンド・ピエヒ博士は監査役会の議長という立場および彼のフォルクスワーゲン・グループにおける監査役会の全ての役職から即刻退任する。加えてウルスラ・ピエヒ夫人もフォルクスワーゲン・グループの監査役会の全ての役職から即刻退任する。 (3)監査役会議長の立場
