複雑な貝の形も、簡単に理解できる超お手軽ソフト 博物館や科学館で目を引く展示の1つが、いろいろな貝殻のコレクションだ。見た目に美しいし、大きさ、形、色など、バラエティに富んでいて、生物の多様性というものが実感できる。 貝殻は、貝の外套膜が分泌する液体に含まれる炭酸カルシウムが結晶化したものが主成分である。貝は、貝殻を部分的に溶かしたり、付加したりして貝殻全体を「建築」するのであり、形の違いは、建築方法の違いによる。 ただ、貝も、そこまで賢いわけではないので、工法にたくさんの種類があるわけではなく、基本的には、同じ工法にちょっとだけ条件を変えることで、バラエティのある形を作り出しているのである。言い換えると、多様に見える貝殻の形も、その工法が解ってしまえば「同じような形」なのである。 それを理解していただくのが本稿の目的ではあるが、「百聞は一見に如かず」、解説をする前に、まず、このビデオを見