タグ

2021年1月23日のブックマーク (2件)

  • 「鬼滅の刃」と、置き去りにされた子どもたち|Marisa Okada

    ※きわめて個人的な感想です。ネタバレ(最終回について触れています)に溢れていますので、「鬼滅の刃」を未読の方には非推奨です。ぜひ原作を読了されてからご覧ください。また、参考文献から、残酷な描写を引用していますのでその点もご留意ください。 ※「鬼滅」と「日残酷物語」を関連づけたものについては、自分で調べた範囲では見つけられなかったのですが、もし既出のものがあればぜひご教示ください。間違いのご指摘も是非。 「鬼滅」と『日残酷物語』『鬼滅の刃』(以下、「鬼滅」)を読了した。「言葉」にすごく力があるなとか、伏線が回収されるスピードがすごいとか、煉獄さんと炭治郎のエピソードもっと長くてもいいんじゃないかとか、宇随さんは前髪下ろしてるほうがイイとか、いろいろ思うことはたくさんあるものの、印象に残ったのは登場人物の背負う運命の過酷さである。「鬼滅」は、家族の絆や愛情が物語の軸になっているが、同時に家

    「鬼滅の刃」と、置き去りにされた子どもたち|Marisa Okada
  • エドワード・ホッパーの孤独には「やさしい時間」がひそんでいる|佐々木俊尚

    エドワード・ホッパーという20世紀前半に活躍したアメリカの画家がいます。彼の代表作と言えば、真っさきに挙がるのが「ナイトホークス」。深夜の堂にいる人たちを描いた油彩画です。人の消えた通りといい、ガランとした店内といい、吹き抜けるような寂しさが漂っているのですが、しかし単なる寂しさだけではない。そこにはかすかな温かみのようなものがある。 マイケル・イグナティエフというカナダ人ジャーナリストがいます。亡命ロシア貴族の末裔。イギリスではテレビ番組の司会者としても有名で、政治家としても活動していたという多彩な人です。彼が1984年に刊行した『ニーズ・オブ・ストレンジャーズ』(邦訳は風行社)というに、ホッパーの絵画の話が出てくる。 イグナティエフいわく、ホッパーの絵画はどれも「描かれた人物たちの孤独を分かち合う一対の瞳、非在の立会人、つまりほかならぬわたしたち自身がつねに存在している」。 孤独な

    エドワード・ホッパーの孤独には「やさしい時間」がひそんでいる|佐々木俊尚