端末にケーブルを接続せずに携帯電話やモバイルバッテリーを充電できる「無接点充電」に対応した製品が増えている。無接点充電とは、充電台と充電池にコイルを搭載することで、金属接点を介さずにコイル間の電磁誘導で充電ができる技術のことで、日本では一部の携帯電話やモバイルバッテリーなどに採用されている。この無接点充電技術を、WPC(Wireless Power Consortium)という団体が国際標準規格にしたものが「Qi」だ。読み方は「チー」で、「気」の中国語読みが「チー」なので、それをアルファベットで表記した。NTTドコモの「おくだけ充電」もQiに準じている。このWPCの参加企業の1つで、設立当初から無接点充電の規格化に積極的に取り組んできたのがパナソニックだ。同社は7月5日に無接点充電システム技術の現状と展望を、メディア向けに説明した。 世界100社以上がWPCに参画 そもそもQiはどのような
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