2016/3/8 高校生の学力アップや受験対策のツールとして広まった「スタディサプリ(旧・受験サプリ)」は、生徒が個人で利用するほか、高校のカリキュラムの一環として導入されるケースが拡大している。教室の内外で生徒の学習をサポートする新しい「学びの形」として、すでに全国で約700の高校で利用されている。そのなかでも特色ある4校のスタディサプリ活用事例をリポートする。 【CASE1】生徒の提案からスタート。トップ進学校のICT導入 東京大学、京都大学など最難関校への入学者数で、毎年ランキング上位に位置する西大和学園高等学校(奈良県)。1986年の創立以来、大学受験指導に重点を置き、短期間で全国屈指のトップ進学校へと成長した。 同校は、大学合格の先にあるキャリア教育の充実にも力を入れている。専門性を高める理系教育、国際感覚を磨く模擬国連などの多彩なカリキュラムは、生徒たちの中に、「将来のビジョン