アブラムシによって媒介される「ウメ輪紋ウイルス」は、苗や切り枝などを経由して感染することもあるそう。当然のことながら、観梅に出かけた先などで、梅の切り枝や苗をむやみ持ち帰るのはNGだ 画像提供/PIXTA 冬が過ぎれば、春。お花見シーズンの到来だ。お花見といえば、「桜」のイメージが強いが、実は「桜」だけではない。そう。全国各地には、桜に先駆けて2~3月早々に見ごろを迎える「梅」の名所が点在しているのだ。 一方で、そんな「梅」に災難が訪れているのをご存じだろうか。実は2009年に東京都青梅市で、日本国内で初となる「ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)」が発生し、2013年の調査では8都府県で感染が確認されている。「ウメ輪紋ウイルス」とは、1915年にブルガリアで発見された梅や桃などに感染するウイルスで、現在、世界中で発生中。これに感染した梅は葉や果実に輪紋や斑点が出てしまい、欧米で