SF小説を公募する星新一賞で、グランプリを含む3作品が、AIを用いて創作されたという。審査員のコメントに、こんなものがあった。 たとえAI小説がどれほど面白かったとしても、人間の内から生まれた言葉こそが尊い。AIの執筆した文章は、もう読みたくない。 [yahooニュース:『星新一賞』でAI小説が上位独占 ] より 「作り手が込めた思い」や「作り手の個性」を含めたうえで、作品を評価することが一般的だという解説が添えられている。 気持ちは分かるが、もったいない。これから、もっと優れた作品がAIの手で創り出されてくるのだから。それらを「もう読みたくない」とするのは審査員としての自殺行為になりかねない。 なぜならこの状況、スタニスワフ・レムの「ビット文学の歴史」そのままだからだ。 これは、"実在しない書物の序文集"という体裁のSF作品『虚数』に収録されている。「ビット文学の歴史」(全4巻)という歴

