大きな混乱もなく、9月16日に成立した菅義偉内閣。「国民のために働く内閣」と総理自ら銘打った新政権ですが、国外から見た場合にはどのような「輪郭」が浮かび上がってくるのでしょうか。米国在住作家の冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、アメリカから見た菅政権の3つの特徴を記しています。 「菅政権成立」をアメリカから眺めると 菅内閣が発足しました。この秋は、奇しくも太平洋の両側でアメリカの大統領選と、日本の大臣交代が起きており、極めて政治的な季節となっています。菅内閣の発足に関しては、日本では安倍政権の良くも悪くも継承であるとか、あるいは再び官僚組織と対決する行革内閣になる、または地味な仕事師内閣などといった印象で受け止められているようです。 ですが、世界的な観点、とりわけアメリカから見ていますと、いくつかの特徴が浮かび上がってくるようにも思うのです。 1つ目は、あくま