吉田典史(ジャーナリスト) 【第9回】 2009年02月09日 幻と消えた内部告発制度・・・。 「抵抗勢力」に潰された、監査役の社内改革 ――次期社長候補と対立し、包囲網を作られた武藤氏のケース 「会社をよりよきものにしたい」――会社員ならば誰もが思うこと。役員にもなれば、その思いは一段と強くなる。そのためには、痛みを伴う「改革」を決断しなければならない時もあるだろう。しかし、その思いを行動に移すときには、周到な準備が必要になる。それを怠ると、大やけどをすることになりかねない。 今回は、監査役として、会社の風通し良くするための「社内改革」を推し進めようとしたものの、抵抗勢力たちに包囲網を作られ、その計画を握り潰されてしまったある役員のケースを紹介する。 ------------------------------------------------------------------