ここ最近,データ・センターや家庭,オフィス,工場,店舗などで直流給電システムへの取り組みが加速している。2009年10月6~10日に千葉県の幕張メッセで開催された国内最大級のエレクトロニクス・IT関連の展示会「CEATEC JAPAN 2009」では,家庭内への電力供給を従来の交流ではなく,直流とする「直流ハウス」の展示がパナソニックやTDK,シャープから相次いだ(図1)。一方,データ・センターでは,400V程度と高い電圧の直流をIT機器に給電する取り組みが進んでいる。 図1 パナソニック・グループの展示ブースでは,パナソニック電工が開発している,交流の配線を残しながら直流も利用可能な「AC/DCハイブリッド配線システム」を展示した。パナソニックが手掛ける家庭用燃料電池や家庭用Liイオン2次電池ユニットなどを組み合わせた。 今,なぜ直流給電に注目が集まっているのか。その大きな要因の一つにC