【ワシントン=山田哲朗】立方体の6面の色をそろえるパズル「ルービックキューブ」は、どんな局面でも20手以内で完成できることを米独の科学者らが証明し、30年にわたる研究の歴史に決着をつけた。 米オハイオ州のケント州立大学のモーリー・デビッドソン准教授(数学)ら研究チームはまず、4325京(けい)(京は兆の1万倍)通りあるパズルの開始局面を、上下逆さまにすれば同じになる局面などを除いて絞り込んだ。 同州のスーパーコンピューター研究所に大型コンピューターの使用を申請し却下されたものの、米検索大手グーグルが、社内のコンピューターの空き時間を提供、数週間にわたり全局面を計算した。その結果、各面の色がどんなにばらばらでも、最大20手あれば必ず完成できることが分かった。20手が必要な局面は3億通りあると推定される。 ルービックキューブは1974年にハンガリーの建築学者が発明した。20手かかる局面は95年