阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2018年1月31日 [reuters]悪夢再びオリンパスの中国「贈賄」疑惑 2011年にFACTAがスクープしたオリンパスの損失隠し事件を題材としたドキュメンタリー映画が、5月から国内の劇場で順次公開されることになった。すでに英BBCをはじめとして、独仏など欧州主要国でテレビ放映された「サムライと愚か者」である。映画の出来は第三者の評価を待たねばならないが、事件発覚から7年かけてようやく国内公開にたどりついたせっかくの作品が、賞味期限切れになりかねない事態が出現した。 FACTA最新号でも報じているように、オリンパスに新たな不正疑惑が浮上しているからだ。オリンパスが生産拠点を構える中国・深圳で当局者に贈賄したのではないかという疑惑である。元社長ら幹部3人が逮捕された損失隠しとこの件は別件だったのだが、事件後も笹宏行社長ら現執行部がひた隠しにして