(上)景観の検討のため、原爆ドームの背景に建物が見えない場合を想定して作成した合成写真。両側の網掛けを除く部分が、人が原爆ドームを注視した時の視野とされる左右約18度の範囲という (下)原爆ドームの背後に広島商工会議所ビルなどが見える現在の様子=いずれも広島市提供 原爆ドーム周辺の景観について検討している広島市景観審議会の部会は、原爆資料館本館下から原爆ドームを注視した時に視野に入るとされる左右それぞれ約18度を「原爆ドームの背景として大切にしたい範囲」であるとして、「範囲内に建物が何も見えない状態が目指すべき姿の基本」という意見で一致した。部会は3月までに景観のあり方の素案をまとめ、来年度に答申する方針。【竹下理子】 市は2016年のオバマ前米大統領の訪問をきっかけに、原爆慰霊碑の背後に原爆ドームが重なる景観が「広島の象徴」として発信される意義を再認識。06年に市が策定した「平和記念施設