このあいだ取材を受けていて、「一番の思い出はなんですか?」と聞かれました。 私は即座に、「自社養成運転士制度です。」と答えました。 ムーミン列車とかキハとか、あるいはレストランなど、いろいろやってきましたが、それは皆商品を作り出したものなのですが、自社養成運転士制度は、人材を作ったものだからで、いすみ鉄道に飛び込んできてくれた人が、今、立派に列車を運転し、接客している姿を見ると、本当に感慨深いものがあります。 私が就任した時に、国交省の千葉運輸支局に佐藤支局長さんという方がいらして、実にいすみ鉄道に良くしてくれまして、親身になっていただいたのですが、その理由は、「実は、私は木原線を廃止にするための書類を作った人間なんだ。」とおっしゃいました。あれは間違っていたと今では思うようになったから、だからいすみ鉄道には残ってもらいたいんだということでした。 おもしろいお話があって、実は佐藤支局長さん