守山市は、老朽化により建て替え予定の市立図書館(同市守山)の建設計画を公募した結果、新国立競技場の設計を担当する隈研吾さん(61)の事務所を選んだ。二〇一七年三月から工事を始め、一八年七月のオープンを目指す。 全国から十六業者の応募があり、一次審査を通過した七業者が昨年十一月末に公開プレゼンテーションに臨んだ。その後、市立図書館設計審査委員会が技術提案書を評価し、隈さんの事務所を選んだ。 隈さんの案は「本と人、自然をつなげて巡る『みちの図書館』」がテーマ。大きな吹き抜け空間を設け、閉鎖的になりがちな図書館に開放感を演出した。図書館エリアとホールなどが置かれる活動エリアに分かれ、くすのき通りと目田川のどちらにも開かれた設計となっている。