東京・内幸町の帝国ホテルのメインロビーに展示スペース「インペリアルタイムズ」が8日、新設され、同ホテルの旧本館を設計し、この日生誕150年を迎えた米国人建築家フランク・ロイド・ライトにスポットを当てたオープニング企画展が始まった。 企画展では、旧本館の平面図をはじめ、宴会場の椅子や、カップとソーサー、客室のマッチのほか、柱や壁に使われたれんがなど、ライトがデザインした品々など約50点が展示されている。 旧本館の中央玄関部分を保存している愛知県犬山市の博物館明治村の中川武館長は「ライトがいたおかげで、近代(という時代)も人類の歴史に貢献する建築の文化をつくることができたと思う」と語った。 「インペリアルタイムズ」は、同ホテルの約130年の歴史を紹介する広さ約230平方メートルの空間。第11代料理長を務めた村上信夫さんのコックコートなどを見ることもできる。 入場無料。ライトに関する展示
米国出身の建築家ウイリアム・メレル・ヴォーリズ(一八八〇~一九六四年)が手掛けた近江八幡市内の洋館二棟が十五日から特別公開される。五月七日まで。三十日までは土、日曜のみ、五月一~七日は毎日公開する。 対象は、ヴォーリズが最初に設計したアンドリュース記念館(為心町中)。洋館ながら二階に広い和室がある。もう一つは、切り妻屋根三階建てのウオーターハウス記念館(池田町)。暖炉五カ所、煙突が二カ所にある。いずれも国登録有形文化財。ヴォーリズは、一九〇五(明治三十八)年に来日。県立商業学校(現八幡商業高校)で英語教師をした後、建築家として大丸心斎橋店、関西学院大など全国で二千件ほどの建築に携わった。市内には二十五のヴォーリズ建築が現存するが、多くは外観の見学のみで、普段は非公開。
近江八幡市安土町小中にある米国出身の建築家ウイリアム・メレル・ヴォーリズ(一八八〇~一九六四年)の手掛けた洋風の木造住宅「旧伊庭家住宅」の魅力を紹介する市民団体がある。利用運営団体「オレガノ」だ。地域の宝を知ってもらおうと三年前から施設を管理運営する守(も)り人を紹介する。 メンバーは五十七~八十七歳の男女二十人。元小学校の先生や幼稚園の元園長、茶道や華道の師範などさまざまな経歴の持ち主で、みんなボランティアで参加している。 管理のきっかけは三年前。市が閉鎖状態だった施設の管理団体を募集したとき、地元有志が手を挙げ、オレガノを結成した。「地域の宝をただ守るだけではもったいない。地域愛が出発点だった」と城念久子副代表(57)は活動への思いを話す。
守山市は、老朽化により建て替え予定の市立図書館(同市守山)の建設計画を公募した結果、新国立競技場の設計を担当する隈研吾さん(61)の事務所を選んだ。二〇一七年三月から工事を始め、一八年七月のオープンを目指す。 全国から十六業者の応募があり、一次審査を通過した七業者が昨年十一月末に公開プレゼンテーションに臨んだ。その後、市立図書館設計審査委員会が技術提案書を評価し、隈さんの事務所を選んだ。 隈さんの案は「本と人、自然をつなげて巡る『みちの図書館』」がテーマ。大きな吹き抜け空間を設け、閉鎖的になりがちな図書館に開放感を演出した。図書館エリアとホールなどが置かれる活動エリアに分かれ、くすのき通りと目田川のどちらにも開かれた設計となっている。
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