【ワシントン=山田哲朗】ノルウェー公衆衛生研究所は20日、3人の新型インフルエンザ患者から変異したウイルスを検出したと発表した。 このうち2人は死亡している。変異によって気管の奥でも感染しやすくなり、重症化した可能性があるという。 3人以外に感染の拡大はなく、変異ウイルスは、治療薬タミフルなどに対する耐性も獲得していない。 世界保健機関(WHO)によると、同様の変異は、米国、ウクライナなど6か国でも確認されている。米疾病対策センター(CDC)のアン・シュケット博士は同日の記者会見で「変異は世界中で散発的に起きているが、症状の軽い人もおり、懸念すべき状況にはない」と述べた。