【ワシントン=勝田敏彦】米国の医療系非営利団体トラスト・フォー・アメリカズ・ヘルス(TFAH)は1日、新型の豚インフルエンザの流行が、20世紀に3回あった世界的大流行(パンデミック)のうち、「比較的軽かった」とされる68〜69年の香港かぜ並みでも、全米15州の医療機関が満床になるとする報告書を発表した。 報告書では全米人口の35%が発症すると仮定し、米疾病対策センター(CDC)が作成したソフトウエアを使って患者数の推移を予測した。 その結果、流行は8週間以上続き、ピークは5週目。その時点で、入院が必要な患者の数が病床数の2倍に達する東部デラウェア州など15州で満床となり、入院患者の選別などが必要になるとした。 また昨年、全米の成人(18〜64歳)の季節性インフルエンザワクチン接種率は36.1%だったが、新型インフルエンザの重症化リスクが比較的高い18〜49歳では24.1%と低く、報告