概日時計を考慮して特定の時刻に薬剤を投与する「時間治療」。服薬や手術の時刻を変えるだけで、副作用低減や余命延長、生活の質向上を実現すると期待される。臨床試験数が少ないことや、バイオマーカーが十分そろっていないことなど課題は多いが、2017年に概日リズムの機構解明にノーベル医学・生理学賞が贈られたことも追い風となり、普及への取り組みが始まっている。
2つの研究により、知能と神経症傾向に関連する遺伝的座位が新たに数百か所も同定され、認知機能の理解が大いに深まった。 Danielle Posthumaたちの研究グループは、25万人以上についての遺伝的データと知能の測定値を解析した。その結果、ゲノム上の知能に関連する207の座位(うち190が新規)、および知能に関連する特異的な1016の遺伝子(うち939が新規)が見つかった。Posthumaたちは、今回の解析結果に基づいて、知能が高い場合にアルツハイマー病とADHDに対する防御効果が認められるという考えを示している。また、Posthumaたちは、神経系の発達とシナプス構造に関連する遺伝的経路も同定した。 Posthumaたちは、もう1つの研究で、うつ病と統合失調症の重要なリスク因子である神経症傾向について調べた。この研究では、約50万人について解析が行われ、神経症傾向に関連する500以上の
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