大塚製薬は、統合失調症の治療薬「レキサルティ錠」(一般名ブレクスピプラゾール)の日本国内での製造販売承認を1月19日取得した。なお、同薬はオーストラリアを初めとするいくつかの国では既に販売が開始されているか、あるいは既に新薬としての承認を受けている。 【こちらも】頭部に微弱な電流を流し、統合失調症患者の生活技能を改善する研究 レキサルティは、大塚製薬が独自に開発した化合物である。ドパミンD2受容体およびセロトニン5HT1A受容体に強く結合、パーシャルアゴニストとして働く。またセロトニン5HT2A受容体にはアンタゴニストとして働く、Serotonin-Dopamine Activity Modulator(SDAM)と呼ばれる新しい作用機序を有するものである。 この薬は統合失調症の急性期において有効であるとされ、また臨床試験によって明らかになったところでは、長期投与においても効果が維持される
米食品医薬品局(FDA)は13日、錠剤にごく小さなセンサーを埋め込んだ「デジタル錠剤」を承認した。医師の処方通りに患者が薬を飲んだかどうかを第三者が確認できる。効果的な治療ができ、医療費の削減にもつながると期待される一方、患者のプライバシー保護という課題もある。 承認されたのは、大塚製薬が製造・販売する統合失調症などの抗精神病薬エビリファイ(一般名・アリピプラゾール)に米プロテウス・デジタル・ヘルス社が開発した約3ミリのセンサーを組み込んだ錠剤と、貼り付け型の検出器。大塚製薬によると、このような医薬品と医療機器を一体化した製品の承認は世界初という。 患者が飲んだ薬が胃に入ると、胃液に反応してセンサーが信号を出す。患者の脇腹につけた小型装置が信号を検出。薬をいつ飲んだかという情報をスマートフォンやタブレット端末に転送する。患者の同意のもと、医師や介護者、家族らがその情報を共有できる。センサー
(図1)シナプス模式図 (図2)SSRIの作用模式図 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(せんたくてきセロトニンさいとりこみそがいやく、英語: Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, SSRI)とは、抗うつ薬の一種。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することでうつ症状、病気としての不安の改善を目指す薬。2009年5月現在、日本国内で100万人以上が使用していると推定されている[1]。 旧来の三環系抗うつ薬は副作用があり、医者または患者によっては敬遠されていたことから、副作用を少なく・より選択的に作用することを目的として開発された。肝毒性、心・血管副作用や、鎮静作用、口渇・便秘など、抗コリン作用が原因と思われる副作用は減少したが、セロトニン症候群・賦活症候群・SSRI離脱症候群(中断症候群)など、従来の抗うつ剤ではあまり報告のなかった副作用が発生
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