ある時期を境として人生を大きく好転させた人の多くは、ふとしたきっかけや巡り合わせで「眠れる才能」を開花させた人たちではないかと思われる。とはいえ、「眠れる才能」があったとわかるのは、才能が目を覚ましたときだけである。眠ったままの才能は“観測不能”なため、存在しないに等しい。ところが、英国の北ウェールズには、眠っているときしか才能を発揮できない男性がいる。 彼は夢遊病と診断されている。眠っている間、いろんなものに落書きをする。壁やテーブルに落書きすることもある。しかし、ただの落書きではない。下の写真のような見事な筆致の絵を描くのである。 起きているときのハドウィンさんは、ろくな絵を描けたためしがない。本人曰く「クズみたいな絵しか描けません」。それゆえ、本人も最初は、本当に自分が描いた絵とは信じられなかったようだ。周りの人は、もっと信じられなかった。 だから、睡眠中の彼の様子がビデオに撮られた