電子情報技術産業協会(JEITA)は6月27日、可視光を使ったデータ通信技術を規格化したと発表した。照明用LED(発光ダイオード)による光を使って携帯端末などに情報を送れるのが特徴。端末と組み合わせた位置情報サービスなどの用途を想定している。 規格化した「可視光通信システム」(CP-1221)では、可視光の波長380ナノ~780ナノメートルを使用。光の強さを特定の周波数で振動させ、送信したいデータで変調することで、レシーバーに情報を伝える。 光を使った通信自体は原理的には難しくなく、赤外線LEDを使ったリモコンやデータ通信は従来から普及している。可視光による通信の場合、メリットを十分にいかすためにも照明器具との一体化が望ましい。 制御が容易な可視光LEDの性能が向上し、白熱灯や蛍光灯に代わる照明として製品化されるケースも増えてきた。JEITA可視光通信標準化プロジェクトグループリーダの春山