本稿では、ITを活用した事業の事業性判断を行ったプロジェクト事例を紹介する。その中でIT技術者の秋田くん(仮名)の視点から、上流工程のコンサルティング案件を初めて担当する際に気を付けるべきポイントを述べる。なお、この事例は弊社が過去に実践した複数の事例を組み合わせた架空のものであることをあらかじめお断りしておく。 (1)プロジェクトの概要 「今回のプロジェクトには秋田くんをアサインしたい。彼はこれまで、IT技術者としてソフトウェアの設計や要件定義の経験を積んできたが、さらに“上流”の仕事を経験させることで、より幅広い見識を持つコンサルタントに育成していきたい。よろしく頼むよ」 プロジェクトの提案を1週間後に控え、体制の相談をしていたPMの私は、所属長からこう依頼された。 このプロジェクトの目的は、ある顧客企業のITを活用した新規サービスの事業性を判断することである。この企業は、アパレル業界
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