IBM-PC/ATと呼ばれる IBM 5170が誕生 IBMが、PC Jr.と並行して開発していたのが、より高性能なIntel 80286を搭載した製品である。80286は1982年2月に発表されているが、1981年中にはすでにインテルからさまざまなメーカーに対して説明が行なわれていた。 さすがにこの時点ですぐ実機に採用というのはいろいろ無理があったわけで、IBMもIBM-PC/XTまでは8088ベースとして、その次の製品に80286を採用することを決めた。 そもそも8086/8088と80286では、命令セットそのものに互換性はあるものの、以下の違いがある。 細かなところでは割り込みやDMAコントローラーで扱える範囲が広がった(8086/8088では割り込みが0~4の5つだったが、80286では0~31の32に増えた)など、いろいろと違いがあった。 また8088に相当する、外部バス8bi