【ロンドン会川晴之】携帯電話機世界最大手のノキア(本社・フィンランド)は11日、米マイクロソフト(MS)と多機能携帯電話(スマートフォン)を中心に、幅広い分野で戦略的提携を結んだと発表した。基本ソフト(OS)にMS製の「ウィンドウズフォン7」を採用した新たなスマートフォンを開発し、先行する米アップルや米グーグルを追い上げる態勢を構築する。 米調査会社ガートナーによると、10年のスマートフォンの世界販売台数は前年比72%増と急伸。アップルの「アイフォーン」や、グーグルのOS「アンドロイド」を搭載した端末がシェアを伸ばしている。 ノキアも独自のOS「シンビアン」を採用したスマートフォンを展開しているが、グーグルに猛烈に追い上げられ、10年の携帯電話機の世界シェアは36.4%から28.9%に急落。MSも携帯電話会社との提携が進まず、OSの市場シェアは4%にとどまっていた。 ノキアはMS製OSを搭