「いちおう、公務員です」-。黒い体に真っ赤なほっぺ、とぼけた表情。12日の新幹線鹿児島ルート(博多-鹿児島中央)全線開通に向け、熊本県をPRしてきたキャラクター「くまモン」が人気だ。ネットと連動した出没作戦や“ゆるい”宣伝文句が奏功し、関西圏にもじわりと浸透中。 発案者は、同県天草市出身で映画「おくりびと」の脚本で知られる小山薫堂さん。県の新幹線元年事業アドバイザーを任されている。くまモンは昨年3月にお披露目され、県内で活動を始めた。そして“本丸”大阪への売り込みを控え、県くまもとブランド推進課は「くまモンをブレークさせよう」と勝負に出た。 「大阪は広く、熊本がすごいと言っても伝わらない。まずは認知度を上げよう」。くまモンを前面に出し、ブログと短文投稿サイト「Twitter(ツイッター)」を駆使し、一方的な情報発信でなく受け手との交流を目指した。 10月以降「知事より、有名になりたい」「こ