静岡県西部の県立高校で生徒の万引きが相次いでいたとして、県監査委員が校名を公表した問題で、川勝平太知事は13日の定例記者会見で「公表は当然」と述べた。 一方、県弁護士会子どもの権利委員会は「校名公表は人権侵害の恐れがある」として、今後、同様の問題が起きた場合、校名公表を控えるよう、県監査委員に申し入れる方針だ。 県監査委員は、県西部の県立高校で2009年、生徒による万引きが相次いでいたことを定期監査で把握、今月6日、異例の校名公表に踏み切った。その後、学校に苦情の電話が相次ぐなど、波紋が起きている。校名公表の理由について、監査委員は「内容があまりにも深刻。強く再発防止を求める必要がある」などと説明した。 この問題について、川勝知事は「公表は当然だと思う。事実は隠せない。監査委員は勇気を持ってやった」などと、監査委員の判断を支持する姿勢を示した。 在校生の進学や就職などに悪影響が出ることも懸