福岡市は、市営地下鉄箱崎線(中洲川端―貝塚、4・7キロ)と、西日本鉄道の貝塚線(貝塚―西鉄新宮、11キロ)の直通運転計画について、貝塚駅で車両を連結・分離する新案を軸に検討を進めていることを明らかにした。貝塚線では西鉄の2両のみ、箱崎線では地下鉄4両と連結した6両で運行することにより、両線の輸送力を維持でき、設備投資も抑えられるとしている。 市によると、両線は軌道幅が同じだが、車両の乗り入れは行っておらず、利用者が貝塚駅で乗り換えるのに60メートル以上歩く必要がある。市と西鉄は利便性向上を目指して1997年から、直通運転の実現に向けた検討を始めたが、現在のところめどは立っていない。 従来案は、市と西鉄がいずれも新造の3両編成を運行して両線に乗り入れ、地下鉄・天神駅で折り返す内容。この場合、貝塚線の各駅ホームを3両に対応させる改修、天神駅で折り返すための軌道整備などが必要になり、初期投資は約