関西空港のような海上空港は九州に二つある。北九州空港(北九州市)と長崎空港(長崎県大村市)だ。いずれも1本の連絡橋で本土と結ばれている。ともに非常食などは備えているが、連絡橋への船舶の衝突については北九州空港は「考えにくい」、長崎空港は「想定してない」としている。 北九州空港……台風で海水流入経験、高潮対策は実施 周防灘に浮かぶ北九州空港は2006年9月、台風13号の影響で、北側敷地内に海水が入り込んだことがある。国土交通省九州地方整備局によると、この教訓も踏まえ、海面から高さ8メートルに位置する滑走路面から、さらに約1メートル高いコンクリート壁で周辺を覆うなど、高潮対策を施しているという。 同空港は、福岡県苅田町と全長約2・1キロの連絡橋でつながっている。船舶衝突の可能性について、福岡県は「周辺は、高さ約19メートルまでの小型船しか航行できない航路。停泊船も含め、大型船が周辺に入ってくる