Evette Dionne氏は、虚空に向かってツイートしたつもりだった。その虚空がツイートを返してきた。 27歳のジャーナリストであるDionne氏は、2016年にMuhammad Aliが亡くなったとき、ボクシング界の伝説であり文化の象徴だったAliが黒人社会に与えた影響について、いくつか考察をツイートした。公民権運動家でもあったAliは米国から憎まれ、タイトルを剥奪されたのではないか、と主張するツイートだ。Aliは米国における人種差別について発言することをためらわず、たとえ白人社会から反発があろうと、それは変わらなかったとDionne氏は指摘する。 Dionne氏のツイートには、個人的な回想も含まれていた。子どものころ、ニューヨークのラガーディア空港で母親と兄弟と一緒にAliに会ったときの興奮をつづったものだ。「母はほとんど独り言のように、『Muhammad Aliかしら』とささやいた