GNU ProjectとGCC開発者は4月22日、「GNU Complier Collection(GCC)5.1」」を公開した。Cのデフォルトモードの変更、最適化エンジンの強化、JITコンパイラ対応など多数の機能が盛り込まれている。 2014年4月に公開されたGCC 4.9に続くもので、GCC 5系で最初のリリースとなる。変更点としては、まずCのデフォルトモードが-std=gnu89(GNU89)から-std=gnu11(ISO C11ベースのGNU11)に変更された。また、C++ランタイムライブラリlibstdc++ではデフォルトで新しいABIを利用するようになっている。古いABIのサポートも継続するデュアルライブラリとなり、「_GLIBCXX_USE_CXX11_ABI」パラメータで利用するABIを設定できる。libstdc++ではC++11のサポートが完全対応となった。また、C++