「緊張するなぁ」「緊張するなぁ」と、珍しく松田校長が授業中に連発していた。久しぶりの現場だからではない。緊張の原因は、初めての「スクラッチ+ラズペリーパイ+マインクラフト」での算数授業。英語で書けば、「Scratch + Raspberry Pi + Minecraft」となる。 つまり、ビジュアルプログラミング言語の「スクラッチ」でプログラミングして、シングルボードコンピュータの「ラズペリーパイ(略称:ラズパイ)」でものづくりゲームの「マインクラフト(略称:マイクラ)」を制御して、小学校3年生の算数「2けたのかけ算」の授業を行う、のだ。 139×14の筆算を面積図で説明するため、マインクラフトのブロックの壁を使って子どもたちに表現してもらおうと、黒板と教卓のPCと教室内を行ったり来たりする松田校長。139×14が、139×4と139×10の和であることを、壁を色分けして理解させるのがねら
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