[東京 14日 ロイター] 西武ホールディングスは14日、6月に開く定時株主総会で、会社側提案として社外取締役2人を含め計4人の取締役候補を推薦すると発表した。合わせて株主に対し、同社の大株主である米投資会社サーベラスによる株式公開買い付け(TOB)と、取締役候補8人の株主提案に応じないように求めた。 西武の取締役上限は18人で、今回の株主総会では後藤社長を含めて7人の現取締役が非改選となっている。すでにサーベラスは、8人の取締役候補を選任するよう求めており、西武とサーベラスの確執は、取締役選任をめぐる株主の委任状争奪戦(プロキシーファイト)に発展することになった。 記者会見した後藤高志社長は、あらためてサーベラスのTOBや株主提案について「当社の中長期的な企業価値がき損するおそれがある」などとして反対の意向を表明。株主に対しては「(サーベラスの)TOBに応じていただきたくない」と述べた。