大掛かりな現金買収が摘発された平川市長選(1月26日投開票)の公選法違反事件はこの一年、地域に暗い影を落とした。定数20の市議会で市議15人や前市長らが逮捕され、公判では恒常的に行われていた買収の実態と公職者の倫理観の欠如が浮き彫りとなった。元市議ら被告の供述から事件を振り返る。 <無秩序> 事件は2月中旬に摘発され、市議らは7月中旬にかけてさみだれ式に逮捕された。法廷では被告らの不条理な言い訳が数多く飛び出した。 最も早く逮捕された山田尚人元市議(60)は「悪いと分かっていたが理性の抑えが効かず受け取った」と釈明。斎藤剛元市議(66)は、将来有権者となる子どもたちへの影響について「考えなかった。子どもたちには(買収行為を)見せないようにすればいいと思った」と述べ、規範意識の低さを露呈した。 2010年の前回市長選に出馬し、8000票余りを獲得した小笠原勝則元市議(61)は、最高額の
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